【3月1日 AFP】(更新)フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)元大統領が汚職などの罪に問われた裁判で、裁判所は1日、元大統領に禁錮3年の有罪判決を言い渡した。政界復帰の可能性を大きく損なう判決だ。

 禁錮3年のうち2年は執行猶予が付けられ、残る1年は自宅で監視用の無線送信器を身に着けて服すことが認められたため、刑務所への収監は免れた。

 サルコジ被告は、自身の選挙運動費用をめぐる捜査に関連し、判事に対して内部情報の提供と引き換えにモナコでの上級職をあっせんしようとしたとして、汚職などの罪に問われていた。

 近代の仏大統領経験者では、サルコジ被告の師である故ジャック・シラク(Jacques Chirac)元大統領も汚職の罪で有罪判決を受けていた。サルコジ被告の弁護人は今回の判決について、「極端に厳しい」もので、「完全に事実無根かつ正当化できない」として、上訴する意向を表明した。(c)AFP