【3月3日 CNS】優秀な人材を積極的に受け入れている上海市は2020年、国内外から計11万3635人の人材を受け入れた。前年比26.7%増で、このうち5万3481人が定住手続きを進めている。上海市人力資源・社会保障局は「2021年は定住、転入、海外留学からの帰国などの手続きサービスをさらに迅速化、一本化していく」と方針を示している。

 上海市は、若者を中心とした高技能人材や技術者を全世界から求めており、受け入れルートの開拓や人材育成の強化に努めている。民間企業が専門職の評価基準を策定することもサポートする。

 上海市人材サービスセンターの担当者は「1つの窓口で必要な手続きが終えられるよう、ワンストップサービスを実現していく」と説明。オンラインで各部署の情報を共有することで、複数の窓口で手続きすることや情報の欠落を防ぐ。

 上海市内のハイテク企業に勤務する王さんは「以前は、会社の人材業務の申請には必要な資料がたくさんあり、資料に誤りや修正の必要があるたびに、会社と行政窓口を往復しなければならなかった」と振り返り、現在はインターネットを通じた審査やサービスで「問題が解決した」と話す。

 申請資料の削減やデータの共有などで手続きの「即決処理」を実現し、処理時間は以前の3分の1以下に改善された。(c)CNS/JCM/AFPBB News