【3月1日 AFP】世界ラリー選手権(WRC 2021)第2戦アークティック・ラリー・フィンランド(Arctic Rally Finland 2021)は28日、最終日が行われ、ヒュンダイ(Hyundai)のオット・タナック(Ott Tanak、エストニア)が地元期待のトヨタ(Toyota)のカッレ・ロバンペラ(Kalle Rovanpera、フィンランド)を抑え、優勝を飾った。

 トヨタ時代の2019年に総合優勝を飾っているタナックは、凍りついた森の中を抜ける難コースを攻略し、通算14勝目を挙げた。

 今季が初開催となる大会を制したタナックは、WRCの公式ウェブサイトに対して「まず、新しい大会に出場すれば、必ず多少は予測のつかない部分がある」と話し、「見事な場所だ。ウインターラリーとしては間違いなく有数のコースだろう。特にきのうは素晴らしく、非常に難しかった」と続けた。

「次にここへ来るときは、もっとずっと楽しめると思う。何しろ、自分がどこへ向かっているかが分かるからね」

 20歳のロバンペラは、ヒュンダイのティエリー・ヌービル(Thierry Neuville、ベルギー)との争いを制して2位に入り、シーズン序盤の総合争いでトップに立った。ポイントを39点に伸ばしたロバンペラは、ヌービルに4ポイント差をつけている。

 大会は新型コロナウイルスの感染拡大を考慮して、ギャラリーなしで実施された。次戦は4月下旬に開催されるラリー・クロアチア(WRC Croatia Rally 2021)となる。(c)AFP