【3月1日 AFP】スリランカ警察は2月28日、悪魔払いの儀式で9歳の少女をむちで繰り返し殴打して死亡させたとして、自称悪魔払い師の女を逮捕した。

 少女は両親に連れられて、最大都市コロンボ(Colombo)近郊のミーガハワッテ(Meegahawatte)村の女の元を訪れた。女の詳しい身元は明らかにされていない。

 警察によると、泣き声を聞いた近隣住民が通報したが、少女は病院到着時には死亡していた。

 この地域では近年、同様の事件が多数起きており、体に危害を加えられたり、死亡したりするケースもある。

 スリランカでは、さまざまな問題で呪術医や悪魔払い師を頼る人が多い。先月にはパウィトゥラ・ワンニアラッチ(Pavithra Wanniarachchi)保健・伝統医療相が、魔術師が作った新型コロナウイルスに対する「終生免疫」を獲得できるとされる薬を公開で服用したが、同ウイルスに感染し、集中治療を受けることになった。(c)AFP