【3月1日 AFP】世界ゴルフ選手権(WGC)の今季初戦、ワークデー選手権(Workday Championship 2021)は28日、米フロリダ州ブラデントン(Bradenton)のザ・コンセッションGC(The Concession Golf Club、パー72)で最終日が行われ、コリン・モリカワ(Collin Morikawa、米国)が通算18アンダーで優勝した。

 2020年の全米プロゴルフ選手権(2020 PGA Championship)を制している24歳は、2位と2打差の首位から出ると、正確なアイアンと落ち着いたパッティングを武器にこの日もスコアを3ストローク伸ばし、ビクトル・ホブラン(Viktor Hovland、ノルウェー)とブルックス・ケプカ(Brooks Koepka、米国)、ビリー・ホーシェル(Billy Horschel、米国)に3打差をつけて勝利した。

 世界ランキング50位以内のほぼ全員がそろう強力な出場メンバーを上回って優勝したモリカワは、「この中に交じっても戦えることを証明できた」と話し、「信じられない一週間だった。このために数週間かけて努力を重ねてきて、非常に良いゴルフができている手応えがあった。今はとにかく興奮している」と続けた。

 25歳になる前に世界ゴルフ選手権の大会とメジャーを両方制した選手は、モリカワの前にはタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)しかいない。

 そのウッズは、2月23日にロサンゼルス郊外で大事故を起こして大けがをし、市内の病院で療養している。「タイガーは僕の全てだ」と話すモリカワは、「確かに事故には遭ったが、ありがたいことに無事だったし、早く回復してほしい。誰かに感謝を伝えきれることは少ない。だからタイガーにはありがとうと言いたい」とコメントした。

 この日はロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)やトニー・フィナウ(Tony Finau、米国)、トミー・フリートウッド(Tommy Fleetwood、イングランド)、スコッティ・シェフラー(Scottie Scheffler、米国)ら多くの選手が、ウッズの日曜日の勝負服である赤と黒のウエアでラウンドをし、同選手を激励した。(c)AFP