【3月1日 AFP】南米アルゼンチンで見つかった巨大恐竜の化石が、世界最古のティタノサウルス(Titanosaur)のものだった可能性があるとの研究結果が2月28日、発表された。約1億4000万年前の白亜紀(Cretaceous)初期、現在のパタゴニア(Patagonia)地方に生息していたと考えられている。

 同国のラ・マタンサ国立大学(La Matanza University)が発表したのは、アルゼンチン南西部のネウケン(Neuquen)州で2014年に発見された、全長20メートルのニンジャティタン・サパタイ(学名:Ninjatitan zapatai)の分析結果だ。

 発表では、「新種であるということもそうだが、世界中で見つかっているティタノサウルスの中で最も時代の古いもの」とする、アルゼンチン科学技術研究委員会(Conicet)の研究者パブロ・ガリーナ(Pablo Gallina)氏の言葉を引用し、その重要性が説明された。

 ティタノサウルスは、長い首と尾を持つ巨大な草食恐竜である竜脚下目に分類される。竜脚下目は、陸上に生息した最大の動物であったとも考えられている。

 今回の発見は、ティタノサウルスがこれまで考えられていたよりもさらに古い時代、白亜紀初期に既に生息していたことを示唆するものとされた。白亜紀は約6600万年前、恐竜の絶滅とともに、その幕を閉じた。(c)AFP