【2月28日 AFP】香港当局は28日、今年1月に香港国家安全維持法(国安法)違反容疑で逮捕された民主派55人のうち、47人を同法が定める「国家政権転覆共謀罪」で起訴した。初公判は来月1日午前に行われる予定。

 起訴されたのは●謹申(ジェームズ・トー、James To、●はさんずいに余)氏や毛孟静(クラウディア・モー、Claudia Mo)氏ら民主派の元議員をはじめ、学者や弁護士、ソーシャルワーカー、若い活動家ら多岐にわたる。

 国安法違反の罪で起訴された場合、公判まで保釈が許可されないことが通例となっており、有罪判決を受けた場合には終身刑が言い渡される可能性もある。

 問われている罪の内容は、民主派が昨年の夏、議会選に向けた候補者の選出を目的に実施した非公式の「予備選」に関するもの。

 候補者のほとんどが最終的に出馬資格を剥奪され、当局は新型コロナウイルスを理由に選挙を取りやめている。

 中国と香港の当局者らは、予備選が「政権転覆」を図り、香港政府を「まひ」させるもので、国家の安全にとって脅威だと主張している。(c)AFP/Jerome Taylor and Su Xinqi