【3月1日 Xinhua News】中国国家薬品監督管理局は25日、中国工程院の陳薇(Chen Wei)院士(アカデミー会員)率いるチームが開発した遺伝子組み替え新型コロナウイルスワクチン(アデノウイルスベクター)の出荷登録申請を条件付きで承認した。国産アデノウイルスベクターワクチンの出荷承認は今回が初めて。同局は、関連研究を引き続き進めて付帯条件を満たし、事後研究の結果を速やかに提出するよう求めた。

 同ワクチンは1回接種方式を採用し、2~8度で保存できる。輸送や保管が容易で、接種対象は18歳以上とされている。これまでに5カ国の70余りの臨床研究センターで第3相臨床試験が実施され、治験者5万人近くが接種を受けた。

 パキスタンで実施された第3相臨床試験では、接種から28日後の重症化防止効果は100%、全体的な効果は74・8%とされた。同ワクチンは現在、パキスタンとメキシコで緊急使用が許可されている。(c)Xinhua News/AFPBB News