【2月28日 AFP】インド南部テランガナ(Telangana)州で、違法闘鶏の鶏の脚に装着された刃物で飼い主の男性が鼠径(そけい)部に重傷を負い、失血死していたことが分かった。警察は闘鶏の運営関係者の行方を追っている。警察が27日、明らかにした。

 刃物は闘鶏の試合のためのもので、鶏が逃げようとした際に男性がけがをした。

 現地警察がAFPに明らかにしたところによると、男性は同州カリムナガル(Karimnagar)県の病院に搬送されたが、到着する前に死亡した。

 死亡した男性は、村で闘鶏を運営していた16人の一人。警察は、過失致死、違法賭博、闘鶏運営の容疑で、残る15人の行方を追っている。

 鶏は現地の警察署で一時的に保護され、その後、養鶏場に送られた。

 インドで闘鶏は禁止されているが、テランガナ州、アンドラプラデシュ(Andhra Pradesh)州、カルナタカ(Karnataka)州、オディシャ(Odisha)州などで、特にヒンズー教の祭りサンクランティ(Sankranti)の時期に現在も行われている。

 闘鶏では、専用に飼育された鶏の脚に長さ7.5センチの刃物を縛りつけて対戦させ、観客はこの恐ろしい勝負の勝者を予想して金銭を賭ける。動物保護団体の努力にもかかわらず、多くの客が闘鶏を観戦し、毎年、数千羽の鶏が対戦で命を落としている。(c)AFP