【2月28日 AFP】米食品医薬品局(FDA)は27日、米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が開発した接種1回型の新型コロナウイルスワクチンに緊急使用許可を出した。

 米国で使用が認められた新型コロナウイルスワクチンは3例目。FDAは、J&Jのワクチンは変異株も含む新型コロナウイルスの感染予防に高い効果があるとしている。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は声明を発表し、「これはすべての米国人にとって素晴らしいニュースであり、この危機を終わらせようと努力している上で励みになる出来事だ」とした一方、変異株は依然として脅威だとして、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)などの感染対策を続けるよう国民に呼び掛けた。

 3万9321人が参加した大規模な臨床試験でJ&J製ワクチンの重症を予防する効果は85.4%だったが、重症に加え中等症も予防する効果はそれよりも低く66.1%だった。年齢、人種、基礎疾患の有無による大きな違いはなかった。

 J&Jは、3月中に2000万回分、6月までに1億回分の配送を目指すとしているが、米政府は前倒しを求めている。(c)AFP