【2月28日 AFP】20-21スペイン1部リーグは27日、第25節が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はリオネル・メッシ(Lionel Messi)とウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)のゴールでセビージャFC(Sevilla FC)を2-0で下し、首位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に2ポイント差に迫った。

 現時点で試合の消化がバルセロナより二つ少ない首位アトレティコは、28日に6位ビジャレアル(Villarreal CF)と対戦する。しかし、アトレティコの不調によりライバルにはチャンスの芽が出てきている。

 数週間前にリーグ制覇の望みが完全に絶たれたかにみえたバルセロナだったが、直近のリーグ戦10試合で9勝を挙げて優勝戦線に復帰した。アトレティコは3月7日の第26節で、2位レアル・マドリード(Real Madrid)との直接対決を迎える。

「いくつか大きな打撃があったが、また立ち上がった」とコメントしたバルセロナのジェラール・ピケ(Gerard Pique)は、「もちろんタイトルレースは続いている。チームは自信と希望に満ちている」と続けた。

 リーグ戦6連勝中だったセビージャは、ここ5試合を無失点に抑えるなど好調を維持していたが、本拠地エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアン(Estadio Ramon Sanchez Pizjuan)でバルセロナに支配され、トップ3までにはまだわずかに距離があることを思い知らされた。

 今回の結果は、バルセロナが初戦を0-2で落とす中、3月3日にカンプ・ノウ(Camp Nou)で迎える国王杯(Copa del Rey 2020-21)準決勝第2戦での両チームの再戦に向け、興味をそそる状況も生み出している。

 しかしバルセロナは、後半に負傷交代したペドリ(Pedro Gonzalez Lopez 'Pedri’)とロナルド・アラウホ(Ronald Araujo)の出場が危ぶまれている。

 バルセロナのロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督は、「逆転できると信じているが、水曜日(3月3日)は別の試合だ。完璧な試合をしなければならない。そうすることで初めてチャンスが出てくる」とコメントした。(c)AFP/Thomas ALLNUTT