【2月28日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のスーパースター、レブロン・ジェームズ(LeBron James)が、サッカー界の同じくスーパースター、ズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)のスポーツ選手は政治に関わるべきではないという批判に対して、コート外で影響力を持つことの何がいけないのかと反論している。

 きっかけはイブラヒモビッチが、スポーツ選手は政治から「距離を置く」べきだと話し、政治活動に積極的なジェームズを名指しで批判したことだった。イブラヒモビッチは「(レブロンは)プレーは驚異的だが、一定のステータスを持った選手が政治にも携わるようになるのは好きじゃない」とコメントした。

 これに対してジェームズは、26日夜に行われた所属するロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)とポートランド・トレイルブレイザーズ(Portland Trail Blazers)の試合後、「自分を攻撃するのはお門違い。やるべきことをやっているからだ」とコメントした。

 NBAで4回のファイナル制覇を果たしているジェームズは、人々に勇気と力を与え、国民を一つにする活動には、優勝を目指すのと同じくらいのやりがいがあると話している。

「何と言われようと、間違ったことに対して口をつぐむつもりは全くない。黒人や平等、社会的不公正、人種差別、投票抑圧など、自分たちのコミュニティーで起こっていることについて話していく」

「スポーツの中だけにとどまるなんてあり得ない。自分の声にどれだけの力があるかは分かっている」

 ジェームズの存在は米国で社会変化に向けた大きな力になっており、本人はアフリカ系米国人に対する警察の暴力や人種差別の問題に力を入れている。

 2020年には、黒人の多い地域の投票率を上げる活動に従事する団体を立ち上げ、11月の大統領選挙では団体を通じて集まった4万人のボランティアが投票所で働いた。

 夏に黒人男性のジェイコブ・ブレーク(Jacob Blake)さんが警官に銃撃された事件では、当時のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領を非難し、ジョー・バイデン(Joe Biden)氏が勝利した大統領選挙では、他のNBAスターと協力して選挙へ行くよう黒人に呼びかけた。(c)AFP