プジョー復活のきっかけとなったコンパクト・サイズSUVの3008がフェイスリフトを実施。日本市場への導入が開始された。主な変更点は、内外装デザインと新しいパワートレインの追加だ。

リアまわりはテールライト内側のデザインが変更された程度にとどまる。
バンパーやグリルだけでなくヘッドライトの形状も一新するなど、フロントまわりは大きく変わった。グリル、ヘッドライト、バンパーを融合し、一体化させたデザインは今後登場するプジョー各車に採用されるかもしれない。
ボディ・サイズは基本的に従来モデルと変わらない。
新たに追加されたプラグイン・ハイブリッド。給電口は左リア・フェンダー。

エクステリアは、プジョー最新のデザイン要素を採用。フロント・グリルはフレームをなくし、ヘッドライトやバンパーと溶け合うように存在感を薄めた。エンジンの冷却のためフロント部分に空気の取り入れ口が必要だった内燃機関を持つ自動車にとってグリルは不可欠で、ある意味、内燃機関を持つ自動車の象徴だった。しかし電動化が進む今後は、自動車=エンジンではなくなり、その象徴ともいえるフロント・グリルの存在も変わってくる。今回プジョーがグリルの存在を薄めたのは、そんなパワートレインの変革を表現したものなのである。また、ヘッドライト下に新設されてデイタイム・ライトは最新のプジョー車ではお馴染みのライオンの牙をモチーフにした縦のラインを描くものとなった。フロント・フード先端に車名が記されるのも、最新ラインナップに共通する手法だ。

インテリアは、シートを快適で柔らかく疲労を低減するようなデザインを刷新。表皮は、上位のGT系グレードはアルカンターラ/テップレザー、アリュール系にはファブリック/テップレザーを採用する。GT系にオプション設定されるレザー・パッケージでは、シートがナッパ・レザー張りとなるほか、木の質感を生かしたダークライム・ウッドのパネルが装着される。

メーターをステアリングの上から望むプジョー独特のデザイン、iコクピットを従来モデルから踏襲。内装のデザインはほとんど変わっていない。
プラグイン・ハイブリッドのメーター。バッテリーの容量などの車両情報も表示できる。
GT系グレードの内装。シートは体の触れる部分に摩擦係数の高いアルカンターラ、乗り降りで洋服との摩擦で傷みやすいシート・サイドにはテップレザーといったように用途に応じて素材を使い分けている。
オプションの革内装。表皮のデザインもラグジュアリーなものになる。
荷室容量は5人乗車時で520リッター。後席は背もたれが6:4の2分割で倒せるほか、センターアームレストの蓋を開けると、4人乗車しながら長尺ものも積める。

この改良型3008の技術面でのトピックは、プラグイン・ハイブリッドを新規設定。プジョー初のPHEV+4WDで、200ps/300Nmの1.6リッター・ガソリン・ターボに、フロントが110ps/320Nm、リアが112ps/166Nmという2つのモーターを組み合わせ、システム総合では300ps/520Nmを発生する。EV走行も可能で、1回の満充電で走れる距離はWLTCモードで64kmとなっている。

プラグイン・ハイブリッドのほか、従来モデルにも搭載されていた1.6リッター・ガソリン・ターボと2.0リッター・ディーゼル・ターボを引き続きラインナップ。1.6リッターのガソリンはWLTCモード燃費を2.2km/リッター向上させ15.6km/リッターとしている。価格は397.6~565万円。プラグイン・ハイブリッドの3008GTハイブリッド4は565万円となっている。

文=関 耕一郎

(ENGINEWEBオリジナル)