【2月27日 Xinhua News】中国の春節(旧正月、Lunar New Year)連休(11~17日)の国内観光客数は前年同期比15・7%増の延べ2億5600万人となり、新型コロナウイルス感染症流行前の同じ時期の75・3%超の水準まで回復したことが、文化・観光部のまとめで分かった。

 国内観光収入は8・2%増の3011億元(1元=約16円)で、新型コロナ流行前の同じ時期の58・6%程度まで回復した。

「現地で年越し」に合わせ、各地の文化・観光関連業者が多彩な商品やサービスを企画。第5世代移動通信システム(5G)や拡張現実(AR)、仮想現実(VR)、人工知能(AI)、無人機などの技術を活用し、画像や文字、ショート動画からライブ配信、パノラマまで、さまざまな形のオンライン活動を繰り広げ、真新しい体験をもたらした。

 文化に触れる年越しが人気で、図書館や博物館、文化館を訪れた人が大幅に増加。全国の各級公共図書館が春節期間に受け入れた人の数は432万4100人、文化館は211万4400人に上った。

 近距離旅行に出掛ける人も多かった。都市や近郊への観光のほか、ドライブや家族旅行、春節をテーマにしたツアーなどで、自然の風景や田舎の風情を楽しんだ。今年は衛生的で安全かつ特色のある旅を好む傾向が強かった。革命の史跡を巡る「赤色観光」への注目度も高まり、「赤色観光地」は多くの人でにぎわった。

 このほか、文化・観光関連の消費クーポン配布や観光地の入場料の免除・割引などの支援措置が各地で実施され、人々の消費意欲を刺激し、消費の潜在力を引き出した。(c)Xinhua News/AFPBB News