【2月26日 AFP】国際自転車競技連合(UCI)は25日、競技の安全性向上を目的とした新しい規則を発表した。違反した場合の罰則は、ワンデーレースでは即時の「レッドカード(失格処分)」にまで及び、ステージレースでは1回目が30秒、2回目が2分、そして3回目が追放となっている。

 今回変更になった規則では、自転車の水平チューブ(トップチューブ)に座って走行することが禁じられている。これはスロベニアのマテイ・モホリッチ(Matej Mohoric)が最初に行った乗り方で、クリス・フルーム(Chris Froome、英国)が2016年のツール・ド・フランス(2016 Tour de France)を制した際に使用して一気に普及した。

 また、レース中に飲料ボトルを捨てる際にもこれまでより慎重になる必要があり、事故につながるような不注意な投げ捨てをした場合にも、即時に制裁が科される場合がある。その他にも、コースの安全性に関連して新しい規則が設けられ、ガードレールの設置に加え、警備員の任命や訓練などが4月1日から施行されることになっている。

 いくつかの措置は即時発効になる一方で、その他のルールは4月1日以降に導入される。

 イスラエル・スタートアップネーション(Israel Start-Up Nation)に所属するフルームは今月上旬に新規則の内容が初めて提示された際、消極的な姿勢を示していたが、UCIは新規則について、各チームをはじめライダーや関係組織の代表者から「満場一致で承認」されたと明かした。(c)AFP