【2月26日 Xinhua News】中国の純国産人工心臓、第3世代植込型磁気浮上心室補助装置(HeartCon)を植え込んだ患者が22日、四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)の四川大学華西医院を無事退院した。中国西南地区では初めての事例で、今回の成功は同地区の重度心不全患者に朗報をもたらした。

 装置は、中国のロケット開発・製造大手、中国航天科技集団傘下の航天泰心科技が開発。ロケットの研究開発経験と技術を用いたことから「ロケットハート」と名付けられた。

 同院心臓・大血管外科の安琪(An Qi)主任医師は「臓器提供者が不足する中、ロケットハートは末期心不全患者を救う有効な治療法になる」と語った。今後は移植を受けた患者の減量プランを策定し、体質向上と健康回復を図るという。

 安氏によると、ロケットハートの植込装置はわずか180グラムと小さく、心膜内に直接植え込むことができる。導線も細い。制御装置と電池も小型化されており、装置全体で3キロ前後と患者の日常生活への影響を軽減している。

 同装置は昨年、中国国家薬品監督管理局の承認を受け、現在は臨床試験段階にある。(c)Xinhua News/AFPBB News