【2月26日 Xinhua News】移動通信の国際業界団体GSMアソシエーション(GSMA)は22日、中国上海市で開催のモバイル機器見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)上海」期間中に「2021年中国移動経済発展報告書」を発表した。

 報告書によると、2020年の中国の第5世代移動通信システム(5G)接続数は2億台余りで、世界全体の接続数の87%を占めており、25年には8億2200万台に達する見込みだという。また、20年から25年までの事業者による設備投資は2100億ドル(1ドル=約105円)に達すると期待され、うち90%が5Gネットワークの構築・展開関連だという。

 報告書によると、5G独立ネットワークはすでに稼働を始めており、今年1月現在で、世界57カ国に144の5G商用ネットワークがあり、接続数は約2億3500万台に達しているという。中国の急速な5Gへの移行は4Gの応用がピークに達したことを意味する。また、報告書は、中国の4G普及率は20年に初めて下降に転じたと指摘、多くの消費者の5G移行に伴い、今後数年は下降を続けるとの見解を示した。25年には中国の接続数のうち4Gが53%、5Gが47%を占めるようになるという。(c)Xinhua News/AFPBB News