【2月25日 AFP】西アフリカのガーナに24日、ワクチンの確実で公正な分配を目指す国際枠組み「コバックス(COVAX)」を通じた新型コロナウイルスワクチンが到着した。低・中所得国への新型コロナワクチン提供第1陣の一部で、コバックスからワクチンの提供を受けたのはガーナが初めて。

 ガーナに到着したのは、英製薬大手アストラゼネカ(AstraZeneca)と英オックスフォード大学(University of Oxford)が共同開発し、インドにある世界最大のメーカー、インド血清研究所(Serum Institute of India)で製造されたワクチン60万回分。

 コバックスは、年末までに20億回分を途上国などに供給する計画だ。

 ワクチンを積んだエミレーツ航空(Emirates)機はグリニッジ標準時(GMT)24日午前7時40分(日本時間同日午後4時40分)すぎ、ガーナの首都アクラのコトカ国際空港(Kotoka International Airport)に到着。クワク・アジマン・メーヌ(Kwaku Agyeman Manu)保健相らガーナ政府の代表者が出迎え、その模様はテレビで放送された。

 世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長はツイッター(Twitter)に、「ついにやった!」と書き込んだ。「祝うべき日だが、これは第一歩にすぎない」

 コバックスは、WHOや、ワクチン普及に取り組む国際組織「Gaviワクチンアライアンス(Gavi, the Vaccine Alliance)」、ワクチン開発の国際連携組織「感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)」が主導し、昨年4月に発足した。(c)AFP/Kent Mensah