【2月25日 AFP】米製薬大手モデルナ(Moderna)は24日、南アフリカ由来の新型コロナウイルス変異株向けワクチン候補を、臨床試験(治験)のため米国立衛生研究所(NIH)に送ったと発表した。

 南ア変異株は、従来株を標的とする抗体の作用の一部を回避することから、現在確認されている変異株の中でも危険性が高いと考えられている。既存ワクチンの予防効果が減少するという研究結果もある。

 モデルナの既存ワクチン「mRNA-1273」は、初期の臨床試験で新たに確認された変異株にも効果を示したが、同社は変異株向けワクチンの開発を進めている。

 南ア変異株向けワクチン候補「mRNA-1273.351」については、追加免疫(ブースター)を獲得させるために接種する案や、既存のワクチンとの混合ワクチンとして接種する案が検討されている。

 既存ワクチンの3回接種で免疫強化を図る案や、1回目の接種に南ア変異株向けワクチン候補や混合ワクチンを使う案もある。(c)AFP