【2月25日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)は24日、2023年からFIA世界耐久選手権(WEC)の最高峰カテゴリー「ルマン・ハイパーカー(LMH)」に参戦すると発表した。

 フェラーリがルマン24時間耐久レース(Le Mans 24 Hour Race)に代表されるスポーツカーレースの最高峰レベルに参戦するのは1973年以来となる。

 待望のマシンはまだ明かされていないが設計は行われており、2023年の参入に向けてドライバー選定の準備をしているという。

 フェラーリはルマン24時間耐久レースを9度制しているが、最後の優勝は1965年にまでさかのぼる。

 F1は今季、各チーム年間1億4500万ドル(約152億5000万円)の予算上限を導入しており、この新たなプログラムはフェラーリが活動を多様化する機会にもなる。

 はね上がったF1の予算が制限されることによって、フェラーリやメルセデスAMG(Mercedes AMG)といった名門はレーシング部門における方針の見直しを迫られている。

 エンジニアや他のスタッフの解雇を避けるため、専門技術の新たな生かし方が模索されている。

 そうした中で、メルセデスは2019-20シーズンから電気自動車(EV)で競うモータースポーツ選手権「フォーミュラE(Formula E)」に参戦しており、セーリングや自転車ロードレースにおいて英化学大手のイネオス(Ineos)とプロジェクトを共有している。

 また、F1でもウィリアムズ(Williams)との連携を強化している。(c)AFP