【3月5日 AFP】サッカー元日本代表の三浦知良(Kazuyoshi Miura)は、先週54歳の誕生日を迎え、新たなシーズンに突入した。だが横浜FC(Yokohama FC)でJリーグ1部(J1)の最年長出場記録更新を目指す「キングカズ」に限らず、国内では大勢の有名ベテラン選手が現役として活躍を続けている。

 Jリーグでは現在、三浦のように年齢にあらがう40歳以上のベテラン選手が、3ディビジョンで計12人もいる。2部(J2)のV・ファーレン長崎(V-Varen Nagasaki)でプレーしているFW玉田圭司(Keiji Tamada)もその一人だ。

 こうした状況は「少し日本の文化というのもあるかもしれない」という40歳の玉田は、「試合に出ることはもちろん目的とはしているが、それ以外の面(知識や経験)で貢献できるんじゃないかという部分でチームに残っている選手もたくさんいると思う」とAFPの取材で話した。

 1986年にプロ入りしてキャリア36年目のシーズンを迎えた三浦は、2017年に50歳14日でネットを揺らし、プロリーグにおける世界最年長得点記録を樹立。昨年は横浜FCで4試合に出場し、9月の試合でJ1最年長の先発出場記録を更新した。

 1月にチームとの契約を更新した際には、「昨シーズンは新型コロナウイルスの影響で、世界中が大変な状況下、さまざまな方々のおかげで、改めてサッカーができる喜びを感じながらプレーすることができました。個人的には物足りないシーズンとなりましたが、サッカーに対する向上心と情熱は増すばかりです」と意欲を示した。

 Jリーグで健在ぶりを示しているベテラン選手は三浦だけではない。スコティッシュ・プレミアシップのセルティック(Celtic)で活躍した中村俊輔(Shunsuke Nakamura)は42歳にしてトップレベルを維持しており、元日本代表の稲本潤一(Junichi Inamoto)や遠藤保仁(Yasuhito Endo)のほか、46歳の伊東輝悦(Teruyoshi Ito)も50代に向かう中で現役を続けている。

 また、日本代表時代に三浦とツートップを組んだ53歳の中山雅史(Masashi Nakayama)氏は、J1で最後にプレーしたのは当時45歳だった2012年だが、1月まで3部(J3)のアスルクラロ沼津(Azul Claro Numazu)で選手として登録されていた。