【2月25日 Xinhua News】中国上海市規画・自然資源局はこのほど、嘉定、松江、青浦、奉賢、南匯の5カ所で独立した都市機能を備えた「新城」を建設し、長江デルタ都市群をけん引する総合的な結節点として発展させる計画を明らかにした。

 同局の許健(Xu Jian)副局長は、新たに建設する五つの新城は従来の衛星都市や単なる郊外のニュータウンとは位置付けが異なり、上海中心部の人口と機能移転を受け入れるだけでなく、100万人規模の人口と独立した総合的機能を形成、長江デルタの都市ネットワークの結節点となる都市を構築していくと説明した。

 また、「長江デルタのマクロ的なビジョンに立脚し、上海は長江デルタの世界クラスの都市群と上海の大都市圏の発展をけん引する中核都市の役目を果たしている。五つの新城の建設に当たっても『中心部+郊外』という二元的な発想をやめ、長江デルタ都市群の他の都市と同様、現代的大都市、長江デルタ発展の新たな成長源として建設する必要がある」との考えを示した。

 2025年までの建設目標として①それぞれの新城がほぼ独立した都市機能を備え、長江デルタ都市ネットワークの総合的結節点としての位置付けを確保する②五つの新城の総常住人口は360万人、新城が建設される5区の域内総生産(GDP)は1兆1千億元(1元=約16円)に達する──ことを挙げた。また、35年までの建設目標として、各新城に100万人前後の常住人口を集め、長江デルタ地域をけん引する総合的な結節点をほぼ完成させることを掲げた。(c)Xinhua News/AFPBB News