■第2波

 バッタの大群が、ケニア東部と「アフリカの角(Horn of Africa)」に初めて襲来したのは、2019年半ばのことだった。雨期の降水量が数十年間で最大規模となり、最終的には9か国に大群が押し寄せた。

 ナイロビを拠点とする国連食糧農業機関(FAO)の専門家、シリル・フェランド(Cyril Ferrand)氏によると、ケニアなど一部の国では最長で70年ほど、バッタが確認されていなかった。協力体制が整っていないこと、殺虫剤や航空機の不足により、初動が遅れたという。

■対バッタ作戦指令室

 FAOはケニアで、保護区域の管理を専門とする企業「51ディグリーズ(51 Degrees)」と連携している。同社は、密猟や傷ついた野生動物、違法伐採などを追跡するために開発したソフトウエアを、バッタの大群追跡用に改変した。

 村長や訓練されたパトロール隊3000人からの通報を受けるためにホットラインが開設され、連絡を受けると航空機が派遣される。

 バッタの群れの規模や進路などの情報は、操縦士の他、バッタ襲来と闘うソマリア、ケニア、エチオピアの政府および組織と共有される。

 フェランド氏はAFPに対し、昨年のバッタ襲来は約250万人への食料供給と生活に影響を及ぼしたが、今年はその数が350万人になる見込みだと述べた。

 今年の降水量は平均以下となると予想されており、対バッタ体制も改善されたことから襲来を抑制できるが、いつ終わりが来るかを予想するのは難しいという。

 映像前半は、ケニア・メル(Meru)で発生したサバクトビバッタの大群。後半はサバクトビバッタの大群を追うアレン氏や、殺虫剤を散布する航空機。9、10日撮影。(c)AFP/Fran BLANDY