米先住民チェロキー、ジープに名称使用の停止呼び掛け
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【2月23日 AFP】米先民自治政府「チェロキー・ネイション(Cherokee Nation)」は22日、ジープ(Jeep)社のSUVについてチェロキーという名を使用しないよう要請するとともに、「文化の盗用」について話し合いを呼び掛けた。
チェロキー・ネイションのチャック・ホスキン・ジュニア(Chuck Hoskin Jr.)長官は、ジープの親会社「ステランティス(Stellantis)」に対し、チェロキーの名を乗用車に使用していることを非難はしていないとしている。
ホスキン氏は先月、自動車情報誌「カー・アンド・ドライバー(Car and Driver)」から質問を受け、ステランティスとビデオ会議を実施していた。
ホスキン氏は声明で、米国の企業やスポーツチームは、先住民の部族名や画像などを製品やユニホームなどに使用することを控える時が来ていると述べ、「善意によるものだと確信しているが、車の側面にわれわれの名前が書かれていることを誇らしいとは思わない」と指摘した。
さらに、「われわれに敬意を払う最善の方法は、われわれの自治政府、米国での役割、歴史・文化・言語を学び、連邦政府が認める部族と文化の盗用について意味ある対話をすることだ」と続けた。
米スポーツ界では、先住民を侮辱しているとして、チーム名やロゴの変更が相次いでいる。
AFPは、欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)と仏グループPSAの経営統合により誕生したステランティスにコメントを求めたが、すぐには回答は得られなかった。
ジープはチェロキーという名称を1970年代から使用しているが、2013年のモデル一新までの数年間、使用を取りやめていた。(c)AFP