【2月23日 AFP】サッカー元ドイツ代表で、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)などでプレーしたクリストフ・メッツェルダー(Christoph Metzelder)被告が、メッセージアプリで知人に児童ポルノ写真を送信するなどしたとして、4月から裁判にかけられることになった。同国の裁判所が22日に明らかにした。

 裁判所は「クリストフ・メッツェルダー被告に関する刑事訴追手続きで、当裁判所は州検察の主張を認めた」と発表し、公判が4月29日に開始されると付け加えた。現在40歳の同被告は、児童ポルノ写真に関して29件の配布および1件の所持で訴追されているが、一連の罪については否認している。裁判所は、ドイツ法の下で有罪が証明されるまでは、無罪のままであると指摘している。

 現役時代に2002年のW杯日本大会(2002 World Cup)で決勝の舞台に立ったメッツェルダー被告に関する疑惑は、2019年8月に捜査対象になっていると同国メディアに報じられて明るみに出た。独誌シュピーゲル(Der Spiegel)は当時、警察がデュッセルドルフ(Duesseldorf)にある同被告の自宅とオフィスを家宅捜索し、ノートパソコンや携帯電話を押収したと伝えていた。

 当時38歳だった元DFは、事情聴取を受けたが逮捕はされなかった。さらに今月上旬には、自身に関する情報がオンラインでのプレスリリースで暴露されすぎているとして、デュッセルドルフ地裁を訴えていた裁判に勝訴していた。

 15年にわたる現役時代にはレアルやドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)などでプレーしたメッツェルダー被告は、2014年に現役を引退してからはスカイ・ドイツ(Sky Germany)の解説者として活動し、地元クラブのTuSハルターン(TuS Haltern)では会長を務めていた。(c)AFP