【2月23日 AFP】(更新)フランスの人気エレクトロミュージックデュオで、ダンス音楽の一時代を築いたダフト・パンク(Daft Punk)が22日、解散を発表した。発表は、メンバーの1人が砂漠で爆発する動画を通じて行われ、ダフト・パンクらしい謎めいた引退表明となった。

「エピローグ」と題した動画では、ダフト・パンクが手掛けた2006年の映画『ダフト・パンク エレクトロマ(Daft Punk’s Electroma)』から、砂漠で2人のロボットのうちの一つが相手の起爆スイッチを押して爆破するシーンが映された後、「1993-2021」との文言が表示された。

 広報担当者のキャスリン・フレイジャー(Kathryn Frazier)氏はAFPへの電子メールでダフト・パンクの解散を認めたが、その理由については明らかにしなかった。

 トーマ・バンガルテル(Thomas Bangalter)とギマニュエル・ド・オメンクリスト(Guy-Manuel de Homem-Christo)の2人からなるダフト・パンクはこれまで人目を避け、トレードマークのヘルメットを外す姿が目撃されたことはほとんどなかった。

 初期のシングル「ダ・ファンク(Da Funk)」、「アラウンド・ザ・ワールド(Around the World)」はすぐにクラブシーンの定番曲となり、1997年のデビューアルバム「ホームワーク(Homework)」は大ヒットとなった。

 2001年のアルバム「ディスカバリー(Discovery)」はデビューアルバム以上の成功を収め、「ワン・モア・タイム(One More Time)」や「仕事は終わらない(Harder, Better, Faster, Stronger)」などのヒット曲を生んだ。

 最大のヒット曲は、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)とナイル・ロジャース(Nile Rodgers)が参加した2013年のシングル「ゲット・ラッキー(Get Lucky)」で、世界で数百万枚の売り上げを記録し、グラミー賞(Grammy Awards)2部門を受賞。この曲を収録したアルバム「ランダム・アクセス・メモリーズ(Random Access Memories)」もグラミー賞でさらに2部門を受賞した。(c)AFP