【2月27日 Xinhua News】中国で豊富な文化財資源を持つ陝西省(Shaanxi)では昨年、古墓3956基が発掘された。年代は竜山時代(新石器時代後期)から秦、隋・唐代など幅広い時代にわたる。

 同省文物局はこのほど、2020年に同省の考古学事業が得た豊富な成果として、各種考古学プロジェクト179件を実施し、古墓3956基、遺跡10万5800平方メートルを発掘したと明らかにした。中でも楡林市(Yulin)府谷県(Fugu)にある約4千年前の寨山(さいざん)遺跡墓葬群では、24基の墓が見つかった。

 2011年から実施されている秦始皇帝陵外城西側の考古学調査では、これまでに古墓30基以上が発見されているが、昨年発表された発掘報告では、うち1号墓がこれまで発掘された秦墓の中でも最大の規模と最高の格式を備えた保存状態の良い大型墓であることが明らかにされた。同墓からは大量の金器や銀器、玉器などが出土したことから、被葬者は秦代の高級貴族と考えられている。

 昨年は他にも、西咸新区空港新城の隋代王韶家族墓や西安市(Xi’an)中兆村の十六国大墓、西安市杜回村の北宋孟氏家族墓地などで、美しい遺物や遺構が多数見つかっている。(c)Xinhua News/AFPBB News