【2月22日 AFP】ニュージーランドは22日、185人が犠牲になった南島クライストチャーチ(Christchurch)の地震から10年を迎え、ジャシンダ・アーダーン(Jacinda Ardern)首相が犠牲者を追悼した。

 クライストチャーチで開かれた追悼式典には数千人が参列。地震発生時刻の午後0時51分(日本時間午前8時51分)に、1分間の黙とうをささげた。

 アーダーン首相は、マグニチュード(M)6.3の地震が発生したその瞬間に、40万人が暮らすクライストチャーチでは全てが一変したと語った。「犠牲は、これ以上ないほど大きかった。破壊された景色、余震、苦しむ友人や身近な人々、見えない傷を心に深く負った子どもたち…こうしたことが日々、地震を思い出させ、被害をより深刻なものにした」

「10年たった今も、あの日の長い影と共に毎日の生活を送っている人々がいるはずだ」。アーダーン氏はこう述べた上で、「だが、これからの10年間に目を向ければ、希望とエネルギーと楽観的な展望が見える。クライストチャーチは、ニュージーランド屈指の素晴らしく輝かしい都市の一つにふさわしい存在となる」と続けた。(c)AFP