【2月22日 AFP】男子ゴルフ米国ツアー、ジェネシス招待(Genesis Invitational 2021)は21日、米カリフォルニア州パシフィック・パリセーズ(Pacific Palisades)のリヴィエラ・カントリークラブ(Riviera Country Club、パー71)で最終日が行われ、マックス・ホーマ(Max Homa、米国)がトニー・フィナウ(Tony Finau、米国)とのプレーオフを制し、優勝を果たした。

 最終日をノーボギー、5アンダーの「66」で締めくくった30歳のホーマは、「64」でまとめたフィナウと通算12アンダーの「272」で並び、プレーオフに臨んだ。

 プレーオフの1ホール目で両者共に短いパッティングを失敗すると、迎えた14番(パー3)での2ホール目でフィナウが約3メートルのパーパットを外し、2019年のウェルズ・ファーゴ選手権(Wells Fargo Championship 2019)以来となるホーマのツアー2勝目が決まった。

 会場から近い同州バーバンク(Burbank)で育ったホーマは、感情的になりながら「生まれてからずっとこの大会を見続けてきた。ゴルフに心を奪われたきっかけ」と話し、「こんな気分になるなんて思わなかった。これが始まりにすぎないことを願っている」と続けた。

 タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)の財団が主催する同大会では前日、強風によってプレーできない状態が約4時間続いたため、23選手がこの日の朝に3日目の残りラウンドを行わねばならなかった。

 そのうちの一人となったものの、この日の計25ホールでボギーを一度も記録しなかったホーマは「やり遂げた。とても誇らしい」と振り返り、「きょうはタイガーのようにプレーできた」と続けた。

 3日目を終えて首位に立っていたサム・バーンズ(Sam Burns、米国)は、最終日の終盤に世界ランキング15位のフィナウと同91位のホーマに追い抜かれた。

 世界149位のバーンズはツアー初勝利のチャンスだけでなく、同大会では1969年のチャーリー・シフォード(Charlie Sifford)氏以来となる完全優勝の機会も逃し、3位でフィニッシュした。

 また、通算9アンダーのキャメロン・スミス(Cameron Smith、オーストラリア)が4位に入り、同7アンダーで並んだジョン・ラーム(Jon Rahm、スペイン)、ビクトル・ホブラン(Viktor Hovland、ノルウェー)、マシュー・フィッツパトリック(Matthew Fitzpatrick、イングランド)が5位タイとなった。

 松山英樹(Hideki Matsuyama)は予選落ちに終わっている。(c)AFP