【2月22日 AFP】20-21イングランド・プレミアリーグは21日、第25節の試合が行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)がアーセナル(Arsenal)に勝利して優勝へ前進する一方、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)はまたしても手痛い敗戦を喫した。

 シティはラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)がリヤド・マフレズ(Riyad Mahrez)のクロスに頭で合わせて先制するなど、開始5分で3回の得点チャンスを迎えたが追加点を挙げられず、ここ数週間のようなレベルの高いプレーは見せられなかったが、1-0で競り勝った。

 シティはこれで、リーグ戦ここ13試合で10回目の無失点。公式戦18連勝を飾り、2位との勝ち点10差を維持してここ4シーズンで3回目のリーグ優勝に前進した。

 ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は「簡単に思えるかもしれないが、これはとても難しいこと」と話し、「ここ数か月の安定感は期待以上だ。こういう時期には、こうした1-0の勝利も必要になる」と続けた。

 一方のアーセナルは10位にとどまり、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)復帰を目指すには、今季のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2020-21)優勝を狙う方が現実的な状況となっている。

 トッテナムはウェストハム(West Ham)に1-2で敗れ、リーグ戦ここ6試合で5敗目。アーセナルと勝ち点わずか2差の9位で、4位ウェストハムとの勝ち点差は9ポイントに広がった。

 トッテナムは前後半の立ち上がりの悪さが響き、5分にマイケル・アントニオ(Michail Antonio)に先制点を許すと、後半開始直後の47分にはジェシー・リンガード(Jesse Lingard)に2点目を許した。マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)から期限付きで移籍したリンガードは、これで加入後3ゴール目と復活を果たしている。

 トッテナムはその後、ルーカス・モウラ(Lucas Rodrigues Moura da Silva)の強烈なヘディングシュートで1点を返し、終盤にはこのところ好調のギャレス・ベイル(Gareth Bale)のシュートが枠をたたいたが、相手に逃げ切られた。

 ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、「サッカーでは、いくつかの状況の結果が点差となって表れる。私とコーチングスタッフのメソッドは誰にも劣らない」と気丈に語り、「ポテンシャルを発揮できていない現状にフラストレーションを感じる」といら立った。

 一方のウェストハムは、チェルシー(Chelsea)と勝ち点2差をつけて4位に浮上し、チャンピオンズリーグの出場権争いに参戦する予想外の健闘を見せている。(c)AFP/Kieran CANNING