【2月22日 AFP】20-21イタリア・セリエAは21日、第23節の試合が行われ、インテル(Inter Milan)はラウタロ・マルティネス(Lautaro Martinez)の2ゴールとロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)の1得点で、ACミラン(AC Milan)との天王山を3-0で制した。

 ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)元監督の下で初の3冠を達成した2009-10シーズン以来のリーグ制覇を目指し、2位につけるライバルとの勝ち点差を4にまで広げた首位インテルのアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督も、「完璧」なプレーを見せたとチームを称賛している。

 好調のルカクは、マルティネスが5分に決めた先制点をクロスでお膳立てし、57分に奪った追加点に絡むと、さらにチームの3点目となった自身今季17点目をマークし、得点ランキングで首位に立った。

 古巣ユベントス(Juventus)の10連覇を阻止しようとしているコンテ監督は「選手たちのおかげ。驚くべきパフォーマンスを見せ、完璧にやり遂げてくれた」とコメントした。

 一方、2010-11シーズン以来のスクデット(リーグ制覇)を目指すミランは、今季リーグ戦で初の連敗を喫した。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によりこの試合は無観客で開催されたが、サン・シーロ(San Siro stadium)の周りには数千人のファンが押し寄せた。

 ミラノダービーが行われるのはこれが今シーズン3度目。リーグ戦での最初のゲームはミランが2-1で白星を挙げ、2度目の対戦となったイタリア杯(Italian Cup 2020-21)準々決勝ではインテルが同スコアで勝利したが、この一戦はズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)とルカクの衝突と激しい言葉の応酬に水を差される形となった。

 スタジアムには入場できなかったものの、サポーターたちは旗を振ったり歌ったり、発煙筒をたいたりしながらチームバスの到着を待っていた。

 同日に行われた他の試合では、3位につけるASローマ(AS Roma)が敵地で15位ベネベント(Benevento Calcio)と0-0で引き分けた。これにより、暫定ながら首位に11ポイント差をつけられ、22日に最下位クロトーネ(FC Crotone)と対戦するユベントスは、3位に浮上するチャンスを手にした。

 ローマは2位ミランと5ポイント差となっており、週末には直接対決を控えている。

 また、アタランタ(Atalanta)は同じく4位を争っているナポリ(SSC Napoli)を4-2で下している。(c)AFP/Emmeline MOORE