【2月22日 AFP】コンゴ民主共和国当局は21日、エボラ出血熱の新たな集団発生により、4人が死亡したと明らかにした。当局は人々が感染力が高いエボラウイルスの感染防止対策に従っていないと警告を発した。

 コンゴ東部の北キブ(North Kivu)州の保健相はAFPに対し、今月のエボラ感染再拡大により、「すでに6人の感染を確認した。感染者4人が死亡した」と明らかにした。

 保健相は、同州地域の住民は新たな集団発生を真剣に受け止めていないとし、「自宅の消毒や安全かつ尊厳ある葬儀の実施を断固拒否する家族もいる」と指摘。「人々はエボラが再発したことをまだ理解していない。彼らにとって、全ては不明瞭なままだ」と述べた。ワクチン接種計画は今月15日に始まったが、過去の流行時と同様、人々はエボラ出血熱の存在を疑い、病気にかかった人を触らない、遺体を洗わないなどの感染防止対策を拒否している。

 コンゴでは2018年8月1日に10度目のエボラ出血熱流行が確認され、武力紛争とエボラ対策への反発により状況が悪化したが、昨年6月25日、ようやく流行の収束が宣言されていた。(c)AFP/Albert KAMBALE with Bienvenu-Marie BAKUMANYA in Kinshasa