【2月21日 AFP】北米アイスホッケーリーグ(NHL)で定期的に実施されている屋外開催の試合が、日差しで氷が解けたことにより8時間近くにわたって中断するアクシデントがあった。

 今回の屋外試合では、20日にネバダ州のタホ湖(Lake Tahoe)岸でベガス・ゴールデンナイツ(Vegas Golden Knights)とコロラド・アバランチ(Colorado Avalanche)が対戦し、アバランチが開始約3分で幸先良く先制した。

 しかし陽光で氷が解けてリンクの状態が悪化し、けがの危険性も高まったため、第1ピリオド終了時点で試合は中断。その後、8時間近い中断を挟んだ同日夜に再開することが決まった。

 NHLのギャリー・ベットマン(Gary Bettman)コミッショナーは、「製氷担当および両チームと話し合い、この時間帯に試合を安全かつ適切に続行するのは難しいという判断になった」と発表した。

 今回のリンクは、湖岸のゴルフコース内に特別に設置され、山脈をバックにした独特の雰囲気を持ち、少し歩いた先の湖上からも観戦できるというのがうたい文句だったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策で無観客開催になった。

 屋外開催は2試合の予定で、21日にはボストン・ブルーインズ(Boston Bruins)対フィラデルフィア・フライヤーズ(Philadelphia Flyers)の試合が行われるはずだったが、こちらも夜に延期となっている。

 ベットマンコミッショナーは「これまで30試合以上を屋外で開催してきたが、これほど難しい気象条件は初めてだ。美しい一日だよ。衰えない日差しが問題になるのは分かっていたが」とコメントしている。(c)AFP