【2月21日 AFP】20日に行われた全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)女子シングルス決勝で、大坂なおみ(Naomi Osaka)に敗れたジェニファー・ブレイディ(Jennifer Brady、米国)が、初優勝を逃した四大大会(グランドスラム)決勝は少し前まで「火星に行く」ほど現実味のない目標だったが、今は優勝も不可能ではないように感じると話した。

 初めてのグランドスラム決勝で大坂にストレートで敗れはしたものの、ブレイディは「自分ではこのレベルに達していると思う。グランドスラム優勝は間違いなく実現可能。手の届くところにある」と話した。

「もちろん、緊張があって思い通りにはいかなかったが、同時にコートを離れるときには、あそこにいることが少し普通に感じていた」

「1年前に聞かれていたら、あり得ないと思ったり、火星に行くみたいなものだと感じたりしたかもしれない」

 2020年の新型コロナウイルスの感染拡大によるシーズン中断が明けて以降、ブレイディはキャリア最高の時期を過ごしており、ツアー初優勝を飾ると、こちらも大坂に敗れはしたが全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)でベスト4に入った。

 そして今回は、オーストラリア到着後に14日間の完全隔離を強いられ、ホテルの部屋を全く出られず、他の選手と同じように外での練習ができない中で決勝に進出した。

 ブレイディは「自分にとって初めての決勝だったし、隔離がなかったら勝てていたかもしれない」と言って笑い、試合に対して「複雑な思い」があると明かした。

「ここまで来られた自分とチームをすごく誇りに思う。みんなでここへ来て、初めてグランドスラム決勝に進出できた」

「だけど優勝ではなく、準優勝で大会を去ることになったのは少し悲しい」 (c)AFP