【2月21日 AFP】新型コロナウイルスワクチンの接種は世界107の国と地域で始まっており、その総接種回数が20日に2億回を超えたことが、公式統計に基づくAFPの集計で明らかになった。

 日本時間20日午後7時現在の世界の総接種回数は2億104万2149回。この数字には、ここ数日接種回数を公表していない中国とロシアの最新のデータは含まれていない。

 これまでに世界で実施された接種回数のうち約45%が、世界人口の約10%を占めるにすぎない先進7か国(G7)で行われている。また92%が、世界銀行(World Bank)の分類で「高所得国」および「高中所得国」とされ、世界人口のおよそ半分を占める国々で行われた。

 一方、世界銀行が「低所得国」と分類している29か国のうち接種が始まっているのはギニアとルワンダだけだった。

 接種が世界で最も進んでいるのはイスラエルで、人口のほぼ半数がすでに少なくとも1回の接種を受けており、2回目の接種まで済ませた人も人口の3分の1に上っている。

 イスラエルの他に人口の10%以上が少なくとも1回の接種を済ませた国には、英国(25%)、バーレーン(16%)、米国(13%)、チリ(12%)、セーシェル(43%)、モルディブ(12%)などがある。

 接種回数で見ると世界で最も多いのは米国で、5960万回となっている。中国は今月9日までに4050万回に達していた。その他、英国が1750万回、インドが1070万回、イスラエルが710万回。(c)AFP