【2月21日 AFP】20-21ドイツ・ブンデスリーガ1部は20日、第22節の試合が行われ、王者バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は鎌田大地(Daichi Kamada)にゴールを決められるなどしてフランクフルト(Eintracht Frankfurt)に1-2で敗れ、優勝の新たな希望をライバルチームに与えてしまった。

 鎌田とアミン・ユネス(Amin Younes)に得点を許し敵地で前半に2失点したバイエルンは、後半開始直後にリロイ・ザネ(Leroy Sane)が相手を翻弄(ほんろう)するドリブル突破から華麗なグラウンダーのクロスを送ると、ロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)がこれに合わせた。

 レワンドフスキのリーグ戦26得点目で反撃に出たバイエルンだが1点及ばず、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)決勝トーナメント1回戦のラツィオ(SS Lazio)戦を3日後に控え黒星を喫した。

 バイエルンは15日に行われた下位アルミニア・ビーレフェルト(Arminia Bielefeld)との試合も3-3で引き分けており、2位RBライプツィヒ(RB Leipzig)が21日に予定されているヘルタ・ベルリン(Hertha Berlin)とのアウェーゲームで勝利すれば、両チームの勝ち点差は2にまで縮まる。

 バイエルンは今季のリーグ戦でこれが3敗目。前回の黒星は2-3で逆転負けを喫した1月のボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)戦となっているが、その直後にはドイツカップ(German Cup 2020-21)で2部ホルシュタイン・キール(Holstein Kiel)に屈し、まさかの敗退となった。

 それでも、ハンジ・フリック(Hansi Flick)監督が2019年11月に就任してからバイエルンは6敗しかしていない。

 一方、ビーレフェルト戦でも0-2のビハインドで前半を折り返すなど、約1週間前に20クラブW杯(2020 FIFA Club World Cup)で優勝してから疲れの色を見せているバイエルンにつけこんだフランクフルトはこれで5連勝。ブンデスリーガでは11試合で無敗を維持しており、首位と7ポイント差の4位につけている。

 他の試合では、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)がアーリング・ブラウト・ハーランド(Erling Braut Haaland)の2得点などで最下位シャルケ04(Schalke04)を4-0で下し、敵地でのルールダービーを制した。

 ジェイドン・サンチョ(Jadon Sancho)のゴールで先制したドルトムントは、3-2で勝利した17日の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)セビージャFC(Sevilla FC)戦でも2得点をマークしたハーランドが前半終了間際に華麗なボレーシュートを突き刺した。

 後半にラファエル・ゲレイロ(Raphael Guerreiro)が3点目を決めたドルトムントは、さらにハーランドが簡単に押し込んで4点目を決めた。

 また、24日にハンガリー・ブダペストでチャンピオンズリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)戦を控えているボルシアMGは、マインツ05(Mainz 05)に1-2で敗れた。(c)AFP