【2月20日 AFP】アルゼンチンのヒネス・ゴンサレス・ガルシア(Gines Gonzalez Garcia)保健相(75)は19日、友人らに優先的に新型コロナウイルスワクチンの接種を受けさせていたことが明らかになり、辞任した。

 不祥事が発覚したのは、ジャーナリスト(71)がラジオ番組で、医師でもあるゴンサレス氏との長年の付き合いにより、いち早くワクチン接種を受けられたと明かしたことがきっかけだった。

 アルゼンチンでは現在、ワクチン接種を受けているのは医療従事者のみで、70歳以上の一般市民を対象としたワクチン接種は、ブエノスアイレス州で17日に始まったばかり。

 現地メディアが報じたところによると、他にも政府に近しい複数の人物が、保健省でワクチン接種を受けている。

 当局者らによれば、同国のアルベルト・フェルナンデス(Alberto Fernandez)大統領は、ゴンサレス氏の辞任を求めるよう補佐官に命じた。60代のフェルナンデス大統領は、市民にワクチン接種を促すため、自身もカメラの前で接種を受けている。(c)AFP