【2月22日 Xinhua News】中国のインターネット検索大手、百度(バイドゥ、Baidu)が発表した2020年第4四半期(10~12月)決算は、売上高が303億元(1元=約16円)、非米国会計基準(Non-GAAP)ベースの純利益が69億元で市場予想を4四半期連続で上回った。うち非広告収入は42億元で52%増加。クラウドサービスや自動運転などの先端業務をはじめとする人工知能(AI)業務はすでに同社の成長の新しいエンジンとなっている。

 20年通年の売上高は1071億元、純利益は220億元だった。第4四半期にはコア業務が大幅に伸び、売上高は231億元で第3四半期(7~9月)から8%増加し、例年同期の前四半期比伸び率を大きく上回った。

 クラウドサービスの「百度智能雲」は第4四半期、独自のAIソリューションで前年同期比67%増を達成、通年の売上高は約130億元に達した。百度はまもなく独自開発したAIチップ「昆侖2」の量産に入り、検索やインダストリアルインターネット、インテリジェント交通などの分野での運用を予定している。

 決算によると、百度は20年、スタートして8年目を迎えた自動運転技術の開発でブレークスルーを果たした。自動運転技術開発プラットフォーム「アポロ(Apollo)」は全国で初めて無人での公道テストの許可を取得したのに続き、米カリフォルニア州車両管理局(DMV)の完全自動運転車の公道テスト許可も取得。中米両国で同種の走行許可を取得した唯一の中国企業となった。同年末までに同社が中国で取得した公道テスト用のナンバープレートは199枚に達した。(c)Xinhua News/AFPBB News