【2月20日 AFP】2020-21スキージャンプW杯は19日、ルーマニアのルシュノフ(Rasnov)で男子個人第22戦が行われ、小林陵侑(Ryoyu Kobayashi)が優勝を果たし、日本人男子としては最多となる通算18勝目を挙げた。

 1本目に94メートル、2本目に98.5メートルを飛び、合計257.9点をマークした24歳の小林は、カミル・ストフ(Kamil Stoch、ポーランド)を2位に、カール・ガイガー(Karl Geiger、ドイツ)を3位に抑え、葛西紀明(Noriaki Kasai)が持つW杯通算17勝の記録を上回った。

 小林は「きょうのジャンプはかなり良かったから満足している。かなり久しぶりの優勝だった先週の(ポーランド・)ザコパネ(Zakopane)に続いて、シーズン2度目の表彰台もうれしい」とコメントした。

「この夏はトレーニングする機会が多くはなかったから、例年のように良い感覚ではない」

「それでも、なんとか世界選手権(FIS Nordic World Ski Championships 2021)に間に合うようさらに自信をつかみつつある」

 他の日本人選手では中村直幹(Naoki Nakamura)が26位、佐藤幸椰(Yukiya Sato)が33位、佐藤慧一(Keiichi Sato)が36位だった。

 また、同地で行われた女子個人第9戦では高梨沙羅(Sara Takanashi)が1本目で92メートル、2本目で99メートルを飛び、合計239.2点で優勝を果たした。

 他の日本人選手では丸山希(Nozomi Maruyama)が14位、伊藤有希(Yuki Ito)が23位、岩渕香里(Kaori Iwabuchi)が35位となり、勢藤優花(Yuka Seto)は失格に終わった。(c)AFP