【2月20日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するアルファタウリ(AlphaTauri)の新人ドライバー、角田裕毅(Yuki Tsunoda)は19日、「F1で最初に優勝する日本人ドライバー」になるという意気込みを語った。ロシア出身のダニール・クビアト(Daniil Kvyat)に代わって同チームのシートを獲得した20歳は、日本人では2014年の小林可夢偉(Kamui Kobayashi)以来のF1ドライバーとなっている。

 身長160センチという小柄な角田は、英国を拠点とするカーリン(Carlin)から参戦した2020年シーズンのフォーミュラ2(F2、FIA F2選手権)で年間3位に入り、同12月には国際自動車連盟(FIA)が選ぶ最優秀新人に選出された。F1ではもっと大きなインパクトを与えることを見据えており、「とにかく他のドライバーを倒したいし、F1で最初に優勝する日本人ドライバーになりたい」とチームの公式ウェブサイトで語った。

 また、レースのレベルがF2と比べて一段と高くなることも認識しており、「マシンの速度が圧倒的に違うのはもちろん、シーズンももっと長い」とすると、「技術面に関しても、多くの違いがあるし本当に大きくレベルアップしてくる。チームももっと大規模なものになるから、報告するエンジニアの数が多い」と語った。

「それに加えて、これがF2とは大きく違ってくるところで、不調な時期を最小限に抑えて23レースをカバーするために、自分もしっかりとトレーニングを続けて、身体的にも精神的にも強さを保っていかなければならない」

 アルファタウリにエンジンを供給するホンダ(Honda)のジュニアプログラムからサポートを受けている角田は、フランス人ドライバーのピエール・ガスリー(Pierre Gasly)とタッグを組むことについて、「ピエールは本当に速いし、すでにF1で優勝を成し遂げている」と話すと、「全ドライバーの最初の目標はチームメートに勝つことだけど、彼は手ごわい相手になるだろう。素晴らしい才能の持ち主」とコメントしている。(c)AFP