【2月20日 People’s Daily】都市は環境保護と低炭素の発展において最も重要な担い手である。10年前、中国が低炭素都市実験を立ち上げ、低炭素実験都市に起きた作用は顕著なものだ。大連(Dalian)、三亜(Sanya)、貴陽(Guiyang)、南昌(Nanchang)、南寧(Nanning)などの都市の先導のもとで、多くの非実験地域や都市も積極的に低炭素排出の目標達成への道を求めた。これは中国が2030年の排出目標を実現する上で大きな意義を持つものだ。

 エコ建築は建築物のエネルギー消耗を抑え、エネルギー危機を緩和し、同時に人々に快適でエコな仕事環境や居住環境を提供し、二酸化炭素排出やヒートアイランド効果といった、都市の発展が生態系にかける負担を減らすことを旨とする。

 生態系に配慮した文明の構築が発展するにつれ、エコ建築の理念は次第に社会全体の広い承認を得、人々はエコ建築も一種の生態システムをつくることができると認識するようになった。建築の内外の要素を循環・転換させれば、環境汚染を最小限に抑えることができ、資源とエネルギーの消耗を減らすことができる。快適な生活環境とエコ建築は切っても切れない関係にある。建築の環境負荷を減らし、住民に健康的な生活空間を提供し、建築と人と環境の持続的な発展を達成することが、エコ建築の核心的要素である。

 近年、中国はエコ建築業界の発展に関する政策を制定し、主管部門はエコ建築標準企業への奨励やエコ建築を広めることに力を入れている。同時に、建築の技能・技術は日増しに完成へと向かっており、低炭素・生態保護都市やエコ建設のモジュールも相応のものになっている。

 現在、多くの場所で科学的合理性によって建築資源を利用すると同時に、都市化それ自体にも科学的計画を与え、可能な限り低炭素でエコな建築材料を使い、エコな施工を行い、低炭素で生態系に配慮した都市をつくり、強制的にエコエネルギー循環システムを発展させている。

 都市化の進行が推し進められるにつれ、関係業界部門では設計の初期に、環境保全思想を設計の理念に組み込み、エコ施工目標を実現するよう指導を行う。企業も積極的に行動し、太陽エネルギーや循環水など、低炭素やエコを実現する技術を設計や工程に合理的に取り入れてエコの理念の実行を促進し、その一方で実際の施工において、効率的に建築ごみや騒音・光汚染・排水などの環境問題を回避している。

 低炭素で生態系に配慮した都市を担う要素の一つがエコ建築である。今、中国政府は政策上エコ建築に大いに力を入れており、各地で相次いで一連の奨励・監督政策が制定されている。多くのNGOや企業なども積極的にエコ建築の理念に支持を表明し、広めている。特に低炭素実験地区では盛んで、政府・企業・社会公衆のエコや低炭素への意識は明らかに高まっており、低炭素かつエコな発展の基礎を築いている。(c)People’s Daily/AFPBB News