【2月20日 Xinhua News】中国上海市政府はこのほど、2021年は都市のデジタル転換を経済・生活・ガバナンスの各方面で重点的に推進し、世界的な影響力を持つ国際デジタル都市の構築を加速させる方針を示した。

 経済面では、オンライン新経済の発展を加速させ、スマート工場やインダストリアルインターネット、電子商取引プラットフォームなどの重点分野に焦点を当て、オンライン新経済のエコシステム(生態系)を構築、デジタル経済の革新発展試験区を設ける。さらに一連の新型インフラ重点プロジェクトを推進、第5世代移動通信システム(5G)屋外基地局を8千カ所新設する。

 生活面では、教育や健康、文化、コミュニティーなどに焦点を当て、すべての市民を対象とする良質なデジタル教育資源バンクの構築を急ぎ、インターネット病院や遠隔医療、スマート高齢者ケアなどのサービス能力を高め、博物館や美術館、観光地といった文化・観光施設のスマート化と高度化を加速させる。また新型スマートコミュニティーインフラを新たに建設し、スマート技術によるバリアフリーサービスの水準向上を重視、高齢者や障害者のデジタルディバイド(情報格差)の解消を支援する。

 ガバナンス面では21年、オンラインで行政手続きができる「一網通弁」を深化させ、公共サービス事項へのアクセスの基本的カバーを実現、「ネット通販型」で行政サービスを受けられる都市の構築を加速させる。(c)Xinhua News/AFPBB News