【2月19日 Xinhua News】中国は「十三五」(第13次5カ年規画、2016~20年)期間中、1千万ヘクタール以上の砂漠化防止措置と130万ヘクタールの石漠化(表土流出により岩石が露出する現象)対策を完了した。四大砂漠の生態環境は改善され、石漠化は軽減されつつある。

 国家林業・草原局の責任者によると、この5年間で北京・天津(Tianjin)風砂源整備プロジェクトによる造林面積が101万9千ヘクタール、砂固定面積は3万4700ヘクタールに達した。内モンゴル(Inner Mongolia)や青海(Qinghai)、甘粛(Gansu)など黄河流域5省・自治区では、大規模な砂漠化防止試行プロジェクトが開始した。また、国家砂漠化土地閉鎖保護区46カ所、国家砂漠(石漠)公園50カ所がそれぞれ新設された。

 石漠化対策も加速している。中国では現在、石漠化した土地面積が1007万ヘクタールで、11年比193万2千ヘクタール減少した。うち重度石漠化面積は15万1千ヘクタール(47・1%)減少した。長江流域でシルト(沈泥)量が40%以上減少したほか、石漠化地域の総合植生被覆率が61・4%となった。

 同関係者は、持続的な砂漠化防止措置が緑の障壁を築いただけでなく、砂漠化した地域の発展も促していると指摘。広大な砂漠化地域では、土地の状況に合わせて飼料や中医薬材料、経済林、果樹栽培など、環境に配慮して地元の人々に富をもたらす産業を発展させており、産業構造の適正化を進めるとともに、登録貧困人口の砂漠化対策への関与を促し、的確な貧困対策と収入増をもたらしたと説明した。(c)Xinhua News/AFPBB News