【2月19日 AFP】米国は18日、日本・韓国と北朝鮮に関する事務レベルのビデオ協議を行った。ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は、対北朝鮮外交の見直しを表明している。

 米国務省によると、元駐韓大使のソン・キム(Sung Kim)米国務次官補代行(東アジア・太平洋担当)と日韓の代表は「緊密な協力」を約束し、「朝鮮半島の非核化および平和と安定の維持に、継続的に取り組んでいくこと」を確認した。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-un)朝鮮労働党総書記と鳴り物入りの会談を3回行ったが、持続的な合意には至らなかった。これを受け、バイデン新政権は北朝鮮との関係を今後どう進めていくか再検討中だと表明している。

 トランプ前政権は、それまでの外交上の停滞を解消し、北朝鮮の核・ミサイル実験を事実上停止させたと主張した。だが、北朝鮮の核計画は止まらなかったとの批判がある。

 バイデン氏は、トランプ氏よりも控えめなアプローチを取ると予想されている。また、バイデン政権はサイバーセキュリティーに関する警戒強化も約束しており、17日には米司法省が、北朝鮮の情報機関の関係者3人を大規模なハッキング行為で起訴した。(c)AFP