【2月19日 AFP】米国の南部と中部に記録的な寒波をもたらした冬の嵐は18日、東部沿岸地域へと移動し、大雪や路面凍結などにより新型コロナウイルスワクチンの配送にも影響が出た。

 米中南部は北極圏からの寒気流入により過去1週間にわたり異例の寒さに見舞われ、これまでに30人以上が死亡した。最も大きな被害を受けた南部の産油州テキサスでは、数百万戸に対する計画停電が実施されたほか、水処理施設の停止により、700万人近くの住民に対し、水は沸かしてから飲むようにとの勧告が出された。電力各社は、今も停電が続く住宅・商業施設50万戸超への供給再開を徐々に進めている。

 米国立気象局(NWS)は、バージニア州から北東部にかけての広い範囲が「大型」の冬の嵐に見舞われ、移動が「危険」な状態になると警告。ニューヨーク市では18日午前、降雪が続き、フライト数百便が欠航。新型コロナウイルスワクチンの配送にも混乱が生じ、接種会場2か所の開設に遅延が生じた。同市の積雪量は最大で13センチに達すると予想されている。

 映像前半はテキサス州の積雪と、同州のスーパーやファストフード店に食料などを買い求めに来た人々の長蛇の列。17、18日撮影。後半はニューヨーク市内で18日撮影。(c)AFP/Peter Hutchison with Francois Picard in Houston