【2月19日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)は18日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は予選勝者のアスラン・カラツェフ(Aslan Karatsev、ロシア)を6-3、6-4、6-2で下し、通算28度目の四大大会(グランドスラム)決勝進出を果たした。

 全豪オープンで8度の優勝を誇る33歳のジョコビッチは、3回戦で見舞われた腹部のけがの影響を全く感じさせず、世界ランキング114位のカラツェフを圧倒。30本のウイナーと17本のエースを記録するなどし、1時間53分で快勝した。

 ジョコビッチは「大会を通して一番良い感覚」と振り返り、「ボールを振り抜けた。痛みはない。ここまでのベストマッチ」と語った。「最高のテニスをするにはこれ以上ないタイミング」と付け加え、適切なタイミングで調子をピークに持ってくることができたと話している。

 ジョコビッチは通算18度目のグランドスラム制覇にあと1勝と迫っており、同20回の優勝で並ぶロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を追いかけている。

 決勝では第4シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)か、ナダルを撃破した第5シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)と対戦する。両者の準決勝は19日に行われる。

 全豪オープンの決勝では一度も敗れたことがないジョコビッチは、「ポップコーンを用意して楽しむつもり」とコメントし、「どちらが相手でも本当に構わない」と続けた。「大会で最もタフな試合に向けて準備はできている。両者とも絶好調だ」

 当初は肉離れを疑っていたジョコビッチは、けがについては引き続き明言を避け、負傷の程度は決勝の後に明かすとしているが、20日にはトレーニングを再開する予定だという。

 けがの影響で試合と試合の間の練習はできていなかったジョコビッチは、「今夜の感覚には驚いている。最大限の希望すら上回っていたと思う」と話した。「ただ自分には回復が早いという本当に良い能力が備わっている」 (c)AFP