【2月18日 People’s Daily】「きょうは3人の妊婦さんにカウンセリングを行い、4組の若い夫婦のために離婚の調停をした」。中国河南省(Henan)駐馬店市(Zhumadian)西平県(Xiping)の婚姻育児センターで心理カウンセリングなどをしている劉暁賀(Liu Xiaohe)さんは一日の仕事を終えたあと、日記帳にこう書いた。

 駐馬店市は近年、心理カウンセリング体制を整え、これを身体障害者支援や貧困者支援、教育、結婚・恋愛などをめぐる多くの社会サービスに応用してきた。中国共産党駐馬店市委員会の陳星(Chen Xing)書記は「現在の駐馬店では、心理カウンセリングが市民生活の各方面に行きわたっている」と語る。

「始まったばかりの2016年当時、経験もなく、人、モノも不足し、手探りで進めるしかなかった」と語るのは、当時、党の西平県委員会で常務委員を務めていた王興(Wang Xing)氏。王氏によれば、県内で心理カウンセラーの資格をもっている人を集め、心理カウンセラーのボランティア団体をつくり、専門の心理カウンセリング機関と協力し、心理カウンセリングを各郷や鎮、各機関に普及させた。

 2017年4月、ボランティアが宋集鎮(Songji)で盧暁輝(仮名)君を見つけた。盧君はもともと、広州(Guangzhou)の学校に在籍していたが、失恋で挫折して退学し、自宅に戻っていた。自宅では一日中、寝室にこもっていた。王氏が何度も自宅を訪ね、盧君と話をした。心理カウンセラーにも相談した。話し合ううちに王氏は盧君が人工知能(AI)に興味をもっていることを知り、その種の書籍を送り、勉強を続けるよう励ました。盧君の精神状態は徐々に好転し、外出するようになった。現在では福州(Fuzhou)で所帯をもち、独立している。盧君は恩を感じており、心理カウンセラーの資格をとり、西平県のボランティアとなり、インターネットによってリモート・カウンセリングを行っている。

 駐馬店市は2018年、西平県の経験を全市に広めることにした。その結果、2020年11月までに、全市の県や郷、村、さらには各業界、各機関、学校、病院、婚姻・育児関係施設に心理カウンセリング室が設けられた。その数は3000室余り。一方で、各業界の有志が選抜、訓練を経て心理カウンセリングのボランティア組織をつくり、定期的に活動を繰り広げている。(c)People’s Daily/AFPBB News