【2月18日 AFP】米国時間18日(日本時間19日早朝)に火星に到着予定の「パーシビアランス(Perseverance)」は、米航空宇宙局(NASA)がこれまで火星に送り込んだ中で最も大きく、そして最も洗練された探査車だ。

 パーシビアランスは、スポーツ用多目的車(SUV)ほどの大きさで、重さは約1トン。全長約2メートルのロボットアームを持ち、カメラ19台とマイク2台を搭載する。数多くの最先端機器を駆使して、長期の火星ミッションに臨む。

 今回の主な任務は、古代生物の痕跡探査だ。しかし、それ以外にも、注目されている実験がいくつかある。そのうちの一つは、地球以外の惑星で小さなヘリコプターを飛ばすことだ。

「インジェニュイティ(Ingenuity)」と呼ばれる小型ヘリコプターは、火星の非常に希薄な大気の中での飛行を試みる。火星の大気の密度は地球の約1%しかないため、実験は今後の惑星探査に大きな変化をもたらす可能性がある。(c)AFP/Issam Ahmed and Lucie Aubourg