【2月17日 AFP】女性蔑視発言で辞任した、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)の森喜朗(Yoshiro Mori)会長(83)の後任候補が、橋本聖子(Seiko Hashimoto)五輪相(56)で一本化されたと、メディアが17日報じた。

 候補者検討委員会が同日、2日目の会合を開催。複数のメディアが、橋本氏が適任との考えでまとまったと伝えている。

 橋本氏は夏冬計7回の五輪出場経験があり、現内閣で2人しかいない女性閣僚のうちの一人。

 NHKによると、候補者検討委は橋本氏に就任を要請する方向で調整を進めているという。ただ橋本氏は、東京五輪開幕までわずか5か月に迫る中で会長職を引き受けることに消極的だと報じられている。

 大会組織委は決定に関するコメントは差し控えるとする一方、18日に3回目の検討委員会を開く予定だと明かした。

 同組織委は17日も国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)と新型コロナウイルス対策関連の合同会議を開催しているが、この会議後に新会長に関する発表があるかどうかは不明。

 新会長候補に挙がっている橋本氏も、スキャンダルと無縁ではない。2014年にフィギュアスケートの男子選手にキスやハグをする写真が流出し、男子選手はセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)とは考えていないとの見解を示したものの、橋本氏は「誤解」を招いたなら謝罪すると述べていた。(c)AFP