【2月17日 AFP】日本で17日、医療従事者を対象に新型コロナウイルスワクチンの先行接種が始まった。東京五輪開幕まで5か月余りとなった中、政府は慎重にワクチン接種計画を進めている。

 日本では現時点で米製薬大手ファイザー(Pfizer)と独製薬ベンチャーのビオンテック(BioNTech)が共同開発したワクチンのみ承認されている。

 東京都目黒区の国立病院機構東京医療センター(Tokyo Medical Center)では新木一弘(Kazuhiro Araki)院長が最初に接種を受けた。

 この日12人が報道陣の前で接種を受けた同センターでは、事務職員なども含め約800人の接種が予定されている。

 日本ではまず、全国で4万人の医療従事者の接種を行い、うち2万人を対象に2回目接種後に副反応などが見られないか調査する。

 報道によると、2回目の接種は3週間後に行われる予定で、調査対象者は毎日記録をつけ、副反応などがあれば報告することが求められている。

 3月に全国の医療従事者370万人の接種を始め、4月からは65歳以上の高齢者に接種する方針。その後、基礎疾患のある人や介護業従事者、そして一般市民へと対象を拡大する予定だが、具体的な日程は明らかになっていない。(c)AFP/Natsuko FUKUE